鯉のぼりと鎧兜を一緒に飾る意味!片方だけじゃダメ?
子どものいない頃は、ただの”祝日”でしかなかった「こどもの日」ですが、男の子が生まれると、それは一転し、「端午の節句」というお祝いの日になります。
この日には、お祝いとして、「兜」や「鯉のぼり」を飾るのが一般的です。
うちにも、息子がいるので、初節句の時は、特に気合いを入れて準備しました。
でも、「兜」や「鯉のぼり」にまつわる、お祝いの”意味”って、実は、あまり知られていないようにも思えます。
あなたは、「兜」や「鯉のぼり」の意味、ちゃんと理解して飾っていますか?
鎧兜は「体」を守るもの、子どもを”守る”ために飾られます
今は、鎧や兜を着ている人はいませんが、昔は自分の身を守るために、鎧や兜をまとい、戦いました。こどもの日に、鎧兜を飾るのもまた、生まれた「男の子を守る」意味合いで飾られています。
大病をしないなど、健康面で守る意味合いももちろんありますが、邪気から守るといった意味も込められていて、鎧兜を飾ることによって、「家に災いが来なくなって、男の子がすくすく成長できる」とされています。
こどもの日に飾る、人形しかり、鎧兜は、強い人がモチーフになっていることも、多々ありますよね。
例えば、まさかりを担いだ金太郎や、武田信玄や、上杉謙信などの有名武将の鎧兜など・・・。
こういった”強い人”をモチーフにしているのも、守る意味合いを強くするためだと、言われています。
鯉のぼりは「空」に泳ぐもの、立身出世を祝って飾られます
こどもの日付近になると、空に泳ぐ「鯉のぼり」を良く見掛けるようになります。鯉のぼりがたくさん飾られるイベントなども多く、空にたくさん泳ぐ姿は、5月の晴れやかな日とマッチして、凄くカッコイイものです。
そんな「鯉のぼり」には、立身出世の意味が込められています。
”鯉”という魚は、水が綺麗で澄んだところばかりではなく、多少濁っているような、汚い川でも育つことが出来、とても強健だとされています。
人の手のはいらないところでも、たくましく生きていける魚なんです。
ですので、「鯉のぼり」には、男の子が人の手を借りずに「たくましく生きていけるように」といった意味が込められているのです。
また、鯉のぼりは、歌詞にもあるように、屋根よりも高い外に飾りますよね?
これにも意味があり、神様に祈りが届くようにと、考えて飾られるようになりました。
鎧兜と鯉のぼりはセットで飾るようにしましょう!
このように、同じ端午の節句、こどもの日に飾るお飾りですが、鎧兜と、鯉のぼりには、全く異なる意味があるわけです。そのため、鎧兜だけ、鯉のぼりだけ飾るのではなく、両方を1セットとして、両方を飾るのがベストです。
また、端午の節句で良く使われるのは、「内飾り」と「外飾り」。
鎧兜は家の中に飾るものなので「内飾り」、鯉のぼりは外に飾るものなので「外飾り」とされていて、分類的にも分けられた飾りになっています。
内飾りは、近年ミニタイプのものも出てきていて、非常に飾りやすい、コンパクトなものもたくさん出てきています。
「飾りが大きいから子どもが成長する」ってものでもありませんので、ご自宅に合ったサイズを購入するのが、一番です。
外飾りである鯉のぼりは、子どもが手で持てるサイズのものから、ありますよね(^^)
神様に届けるという意味では、大きく高いものの方が良いのかも知れませんが、こちらも、大きければ良いというものではなく、飾ることが大切です。
こういった日本の良き風習は、どんどん規模が小さくなっているように思えます。
やっぱり、きちんと由来があり、ちゃんと意味のあるものばかりですので、私たち若い世代も、この風習は守っていきたいものですね。
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