鯉のぼりの矢車の意味って何?ついていないと問題あるの??
5月が近づいてくると、良く見る”鯉のぼり”。
この鯉のぼりの先端には、何が付いているか知っていますか?
答えは「矢車」です。
風のある日は、この「矢車」が、カラカラと良い音を奏でます。
この音についてはうるさいなど、賛否両論ありますが、私は好きです(^^)
この音が聴こえると、もうすぐ夏がはじまるなぁ〜なんて思うんですよね。
今回は、そんな「矢車」のお話です。
鯉のぼりの先端に付いている矢車、これにはどんな意味があるのでしょうか?
鯉のぼりの先端に付いている、矢車とは?
もしかすると、あなたは「矢車」(やぐるま)の名前はご存知なかったかも知れません。私も最近までは、鯉のぼりの先端に付いているものは、風車(かざぐるま)だと思っていました。
でも、良く見ると、この部分、中にある棒の部分が”矢”になっているんです。
中心に向かって、何本かの矢が刺さっているような形になっています。
だから、「矢車」という名前なわけです。
風に吹かれると、カラカラ…と音が鳴りますが、風車ではないんです。
矢車は、神様を呼ぶ?
矢車は、回転する玉の部分と、矢の部分から出来ています。この玉は、天球と呼ばれるもので、元々は「駕籠玉(かごだま)」と呼ばれる玉で、江戸時代の「かご」をイメージしたものです。
その「かご」に入るのが、「矢」の部分。矢は武将に由来しています。
端午の節句の内飾りには、鎧・兜がありますが、これも武将のものが多くありますよね。
つまり、矢車は「かご」に入った、強い武将に由来しています。
また、矢は「幸運を射止める」、「悪いものを破る」という意味があります。
そういった意味でも、”矢車”になったのでしょう。
さらに、矢車は音が鳴ります。風に吹かれるとカラカラとしますが、これは神様を呼びこむために必要な音だとされています。
お祭りの時など、日本では太鼓などの音を鳴らしていますよね?
これも、神様を呼びこむために鳴らされています。
これと同じように、矢車の「カラカラ」とした音もまた、神様を呼ぶ音とされているんです(^^)
5月は比較的天候が良いため、強い風の吹く日は少ないですが、それでも、「矢車の音がうるさい!」と苦情になっているケースもあるようです(^_^;)
個人的には、古き良き習慣なのだから・・・とは思うのですが、マンションやアパート、住居同士の近いお住まいでは注意した方が良いかも知れません。
また、そういった関係からか、最近はこの「矢車」のないものや、「矢車」が音を立てないように回らなくなっている鯉のぼりなどがあります。
気になる方は、こういった鯉のぼりを代用すると良いいですね!
鯉のぼりは、立身出世を願うお飾り
鯉のぼりそのものは、「立身出世」を願うお飾りとして知られています。
鯉のぼり自体にも、ちゃんと”願い”は込められていますので、矢車のあるなしは「特に重要視しなくても良いのではないか?」とも思います。
矢車に込められた意味は、お子さんが育っていく上で、とてもステキな意味合いです。
でも、近隣住民の方に「うるさい!」と言われたら、それどころじゃなくなってしまいます(汗)
鯉のぼりは矢車を除いても、吹き流し、真鯉、緋鯉、子鯉、それぞれちゃんと願いが込められているお飾りですので、矢車を付けなくても、ちゃんと願いは届くと思います。
鯉のぼりは、端午の節句に飾る、外のお飾りです。鎧・兜などの内飾りも含めれば、充分、”お祝い”になると思います。
うちにも男の子がいますが、鯉のぼりを立てるスペースはなかったので、玄関先に小さな、子どもが持てるサイズの鯉のぼりしか飾っていませんでした。
もちろん、矢車も付いていません。
でも、元気にすくすく成長していますよ(^^)
あまり形や意味にとらわれず、”気持ち”があれば、充分だと私は思います!
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