春の甲子園!選抜高校野球大会の21世紀枠とは?いつからあるの?
毎年3月に開催される春の甲子園(選抜高等学校野球選手権大会)は夏の甲子園とは違って文字通り出場校を選抜制で決定します。
通常は各都道府県の秋季大会を勝ち抜き、その上の地区大会(関東大会や近畿大会)などにコマを進めた高校の中から選出されます。
出場校数は夏の49校よりも春は32校と少なくなりますが、各地域の選りすぐりの高校同士の大会を見れるという点では夏とは違った楽しみ方があると思います。
ですが、春のセンバツには各地域の強い高校だけではなく「特別枠」とも言える選考基準があります。
極端に言うと「強いだけでなくても選出される可能性がある」ということです。
このような枠には「明治神宮大会枠」と「21世紀枠」の2つがあります。
明治神宮大会枠は毎年11月に行われる「明治神宮大会」で優勝した高校のある地域に出場枠が与えられるというシンプルなものなのですが、一方の「21世紀枠」はなんとも漠然とした名前ですよね?
そこで、今回は「21世紀枠とはどのようなものか?」とこの「制度の抱える課題」についてお伝えしていきたいと思います。
21世紀枠いつからある?選出基準は?
21世紀枠は2001年の73回大会に創設された制度です。選出基準は以下のように決められています。部員不足などの困難を克服した学校や、他校の模範となる学校を選出。
引用元:ウィキペディア
一言でいうと「頑張っている高校」ということですね(^^)
甲子園の常連校の中にはプロ顔負けの施設を備えた高校も珍しくありません。
寮生活などで野球漬けの毎日を送っていれば当然といえば当然です。
そのような高校がある一方で、上記のように部員不足に悩んでいたり、練習場所の確保が難しかったり、気候によって練習できる時期に制限があったりする高校もあるわけです。
そのような環境のもとで頑張って県大会などである程度の成績を残すと、選抜大会への切符が手に入る可能性が出てくるわけです!
高校野球はあくまでも「学生のスポーツ」ですから、そういった頑張っている高校にスポットを当ててくれるという点ではいい制度ですね(^^)
21世紀枠での歴代出場校と21世紀枠のの課題は?
これまでの21世紀枠出場校
2001年から2014年までの選抜大会への21世紀枠での出場校は全部で36校です。基本的には公立高校がメインで、これまでに私立高校で選出されたのは高知県の土佐高校だけです。
出場年 | 出場校 |
---|---|
2001年 | 安積(福島県) |
宜野座(沖縄県) | |
2002年 | 鵡川(北海道) |
松江北(島根) | |
2003年 | 柏崎(新潟県) |
隠岐(島根県) | |
2004年 | 一関一(岩手県) |
八幡浜(愛媛県) | |
2005年 | 一迫商(宮城県) |
高松(香川県) | |
2006年 | 真岡工(栃木県) |
金沢桜丘(石川県) | |
2007年 | 都留(山梨県) |
都城泉が丘(宮崎県) | |
2008年 | 安房(千葉県) |
成章(愛知県) | |
華陵(山口県) | |
2009年 | 利府(宮城県) |
彦根東(滋賀県) | |
大分上野丘(大分県) | |
2010年 | 山形中央(山形県) |
向陽(和歌山県) | |
川島(徳島県) | |
2011年 | 大館鳳鳴(秋田県) |
佐渡(新潟県) | |
城南(徳島県) | |
2012年 | 女満別(北海道) |
石巻工(宮城県) | |
洲本(兵庫県) | |
2013年 | 遠軽(北海道) |
いわき海星(福島県) | |
益田翔陽(島根県) | |
土佐(私立・高知県) | |
2014年 | 小山台(東京都) |
海南(和歌山県) | |
大島(鹿児島県) |
また、これらの高校の中で選考された理由も一部ご紹介します。
鵡川高校(2002年、北海道)廃部の危機を乗り越える
女満別高校(2012年、北海道)全校生徒134人、部員数は19人。氷点下20℃を下回る寒冷地にも関わらず前年の秋季北海道大会ベスト16
このような理由で選出されることはまさに21世紀枠の目的にかなっていると言えますね。
その他にも練習が2時間しか出来ない、離島であるなどのハンディを克服し県大会などで好成績を残した高校などが出場しています(^^)
ちなみに、出場校の成績は初戦敗退が多く、最高は2001年の宜野座高校、2009年利府高校のベスト4が最高の成績になっています。
実際のところ21世紀枠の創設された目的を考えれば成績は二の次と考えていいでしょうね(^^)
頑張っている球児にスポットを当てる。それが21世紀枠です。
21世紀枠の課題!それ野球と関係なくない??
21世紀枠の課題として現状考えられていることは、「一般選考でもれた高校の救済枠ではないか?」というてん。実際に出場した高校の中には「環境が恵まれている」高校なども数多くあり、また理由としては”模範である”という点を「進学校」であるなどといった「野球部とは直接関係ないのではないか?」といった理由で選出されている場合も案外あります(^_^;)
現状は選考基準が曖昧だという意見も結構あるようです。
また、”他校の模範となる”はずの21世紀枠選出校で不祥事が発覚し出場辞退になったりする自体も起きています。
このような問題点が改善されていかないと場合によっては21世紀枠自体がなくなってしまうことも考えられます。
そしたら苦しい環境で頑張っている高校や模範となるチームとして頑張っている高校に出場するチャンスがなくなってしまうのでかわいそうですよね(汗)
最後に
いろいろと問題もある21世紀枠ですが、強いだけでない特色を持った高校が出場するのは魅力です!春のセンバツでは21世紀枠の選出理由などを見て、21世紀枠校の応援をするのもいいですね(^^)
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タグ:21世紀枠, 春の甲子園, 春の選抜, 選抜高等学校野球大会