鯉のぼりの色の意味って知ってる?聞けば納得のなるほどな意味!
こどもの日が近付くと、さまざまなところで、「鯉のぼり」を見かけますね(^^)!
私の家は、子どもが手に持てるような鯉のぼりしかありませんでしたので、外に大きな鯉のぼりが飾られている家を見ると、どこか羨ましい気持ちになったのを覚えています。
そんな「鯉のぼり」ですが、なぜ鯉を飾るようになったか、ご存じですか?
鯉のぼりが飾られるようになった理由
鯉のぼりに使われる魚が「鯉」なのには、理由があります。縁起が良いものを…ということであれば、「鯛」でも良いような気がしますが、なぜ、「鯉」が使われるようになったのでしょうか?
それは、鯉の滝登り(こいのたきのぼり)ということばに由来しています。
鯉の滝登りというのは、立身出世を願うことばなのですが、これは、古代中国にて、黄河中流にある、竜門の急流を登れた鯉は、はれて龍になることができる、という言い伝えからくるものです。
現代でも、良く「登竜門」(とうりゅうもん)ということばが使われますが、それもまた、この鯉の滝登りが関連しています。
つまり、「鯉は子どもの立身出世を願う魚」というわけです。
空に泳ぐ鯉のぼりは、急流に立ち向かう鯉をあらわしているんです。
鯉のぼりの色と意味
鯉のぼりは、「鯉」が使われていることからも分かるように、古代中国で使われていたものが由来しています。鯉のぼりの色もそうです。
色は、古代中国から伝わる、「陰陽五行思想」(いんようごぎょうしそう)に基いているもので、全てのものは、陰と陽、
全てのものは、陰と陽、「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)」の5行にて成り立っていると考えられています。
- 木(もく)は青、春。
- 火(か)は赤、夏。
- 土(ど)は黄、土用。
- 金(ごん)は白、秋。
- 水(すい)は黒、冬。
それぞれにも、以上のような意味あいがあります。(本当は一文字につき、もっと様々な意味があります)
鯉のぼりの一番上 真鯉は黒い鯉
陰陽五行説によると、真鯉の黒は、水、そして季節は冬を指します。水は、私たちが生きるためには、なくてはならないものです。
また、冬は厳しい季節。
そういった季節でも、強く生きていける、そんな存在を指すことから、真鯉は”お父さん”を指します。
鯉のぼりの二番目 緋鯉は赤い鯉
陰陽五行説によると、緋鯉の赤は、火、そして季節は夏を指します。私たちは「火」を手に入れてから、文明が急激に進んだと言われています。
そのため、火は、”知恵”を象徴するものとして表されています。
また、夏はあたたかく過ごしやすく、生命が育みやすい季節です。そんな存在を指すことから、緋鯉は”お母さん”を指します。
鯉のぼりの三番目 子鯉は青い鯉
陰陽五行説によると、子鯉の青は、木、そして季節は春を指します。春は緑が生い茂り、植物がぐんぐん育つ良い季節です。
子鯉の青には、子供の成長が良くあらわされていると思います。
これから、すくすく育ってね、という意味から、子鯉は”子”を指します。
最近は、オレンジや、ピンク、緑、さまざまな鯉のぼりの色がありますが、一般的には、この陰陽五行説に基いたカラーが推奨されていて、他の色の鯉のぼりは、販促のためにつくられたものだとされています。
空に泳ぐ鯉のぼりの色には、お父さん、お母さん、そして子供、それぞれの役目や、願いが込められているのです。
また、鯉のぼりは「こどもの日」に飾るものであり、紹介した通り、子供の成長や、立身出世を祈るものとされています。
しかし、「家族全員健康に仲良く過ごしていけるように・・・」という意味も、鯉のぼりの色を見ると伝わってきますね。
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