寿司と鮨の違い!オツな使い分けはあるのか?

魚にまつわる漢字って面白いですよね(^^)

 

魚へんにもう一文字で書くものもあれば、

全く別の感じで表現する場合もありますよね。

 

それは、何も魚に限ったことではなく、

日本人なら好きな人が多いであろう

「おすし」にも当てはまることです。

「おすし」には実は3通りの書き方があります。

 

それが「寿司」と「鮨」と「鮓」です。

 

にぎり寿司

 

どちらかと言うと「寿司」が多いような気がしますが、

「鮨」とかいてのれんを出している”おすし屋さん”があったり

しますし、スーパーで買う”おすし”にも両方あります。

 

個人的には「鮓」はあまり記憶が無いのですが・・・(笑)

 

この違いには何か意味があるのでしょうか?

 

今回はお寿司とお鮨の違いについてまとめてみました!

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正しくは、鮓?鮨?

広辞苑で「すし」と引いてみると以下の様な説明になっています。

すし【鮨・鮓】

(酢(す)し)の意。

①魚介類を塩蔵して自然発酵させたもの。また、さらに飯を

加えて発酵を促したもの。なれずし。生成り。

②(「寿司」と書くのは当て字)酢と調味料を適宜に混ぜあわせた

飯に魚介類・野菜などを取り合わせたもの。いいずし・おしずし・

はこずし・にぎりずし・まきずし・ちらしずしなど

引用文献:岩波書店 広辞苑 第六版

となっています。

日本語としては「鮓」・「鮨」が本来のものであり

「寿司」はあとから出来た当て字のようです。

 

さらに調べてみると、「鮓」が一番古いようで平安時代に記された

「延喜式」という法律書のようなものに登場しています。

 

「すし」は1,000年以上前からあったんですね\(^^)/

 

このころの「すし」は発酵食品が主なものでしたが室町時代の頃に

なると発酵の浅い「生成り」という生に近いものが登場します。

この頃から「鮨」とい文字も登場するようになりました。

 

冷蔵庫などの設備がない当時は諸国から京都への献上品として

発酵させて日持ちする状態にされた魚や肉が「鮓」や「鮨」と

して流通していたり、食されたりしていたようです。

 

これに当てはめて考えると「すし」は発酵度合いによって

 

発酵度合 高い 鮓>鮨 低い

 

というものだったようです。

 

「寿司」という当て字が使われる用になった理由は?

「すし」は先程もご紹介したように「朝廷」に献上する品物の中の

一つでした。

 

京都御所

 

朝廷のトップは天皇です。国の権力者へ献上するものに「寿」と「司」

という文字をあてて「すし」と読ませたと言われています。

 

「寿(ことぶき)」は「お祝い」や「めでたいこと」という意味の

漢字ですし、「司」には「支配する」という意味があります。

 

日本は古来から「言葉や文字には力がある」とする言霊信仰がありました。

当時の天皇は何よりも崇拝される立場でしたので考えつく最上級の

文字を組み合わせて作られた当て字と言えますね(^^)

 

寿司・鮨・鮓の使い分けは?

「寿司」「鮨」「鮓」という言葉の使い分けの定義は調べてみても

はっきりしたものはありません(^_^;)

ですが、だいたい以下のように考えることができるようです。

 

【寿司】

握りずし・ちらしずし・稲荷ずしなど全般に対してつかわれる。

また「回転寿司」といった営業の業態をさして使われる。

 

【鮨・鮨】

主に握りずしや押しずし、ふなずしなど生の食材を使用したり

発酵させ作られるものに対してつかわれることが多い。

また、江戸では「鮨」、上方(大阪)では「鮓」が使われる傾向

がある。

 

以上のような感じです。

「寿司」という表現は日本全国全ての寿司料理に対して万能です(^^)

無難です。それに何より文字がおめでたいのでいいですよね。

 

すしの盛り合わせ

 

一方、「鮨」や「鮓」にはこだわりが見え隠れする文字です。

生のすしや発酵させたすしに使うといった感じで使い分けができると

より「オツ」ですね。

 

たしかに「回転鮨」とか「稲荷鮨」と書かれると

妙に違和感がありますからね(^^)

 

その場に合った「すし」の使い分けができると良いかもしれません!

お寿司屋さんでの会話のネタにもなりますね♪

 

最後に

日常見慣れている文字や言葉もよくよく考ええてみると

よくわからない部分が多いものです。

 

調べてみると色々な説や歴史に触れることができて

とても楽しいです。何より自分が雑学王になった気分(^^)

 

皆さんも、ふと気になったことは調べてみてはいかがでしょう?

意外と面白いですよ\(^O^)/

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