七夕の由来を保育園児や幼稚園児に伝える!短冊の色と願い事の関係!
日本に古くから伝わる風習には、きちんと”由来”や”意味”があります。
幼稚園や保育園では教育の一環として、こういった古くから伝わる風習を、行事として行いますので、きちんとその由来や意味も一緒に伝えたいものですね。
今日は、日本でも古くから行われている「七夕」についてのお話です。
幼稚園や保育園のお子さまでも分かるように、簡単に紹介させていただきます。
七夕(たなばた)は何をする日?
願い事を短冊に書いて、笹に吊るして、お祈りする行事です。また、笹で作った舟を作ったり、それを川に流してみる行事でもあるので、保育園や幼稚園では、短冊だけではなく、笹舟を作ると良いです(^^)
七夕は、地域によって”お祭り”が開かれます。有名なのは、仙台七夕まつりです。
これは、中国より伝わった”七夕伝説”と、平安時代に行われていた、日本の行事とが、融合してつくられたと言われています。
また、七夕は8月7日にやるとしているところも多いようですね。
地域によっても異なりますが、月遅れ(旧暦)として行われています。
保育園児・幼稚園児にも分かりやすい七夕伝説とは?
七夕伝説に出てくる主人公は、おりひめと、ひこぼしです。ここでは、簡単に七夕伝説を物語風にご紹介します(^^)このお話の流れを、頭に入れておけば、お子さんにもスムーズに説明できますよ!
おりひめは、毎日機織りをして、せっせと働く女の子でした。
ひこぼしもまた、毎日牛のお世話をするなど、立派な牛使いの男の子でした。
2人とも、仕事熱心で、それぞれの仕事を毎日きちんとこなしていました。
おりひめとひこぼしはやがて、結婚して二人仲良く暮らすことになりますが、
仲が良すぎたためか、二人は毎日遊んでばかり。仕事熱心だった二人は、
どこへいってしまったのか…、仕事はせず、毎日好きなことをして過ごしていました。
それを空から見ていた、おりひめのお父さんである、中国の神様が、
「仕事をしないのならば、離れ離れにする」と、とても怒りました。
おりひめと、ひこぼしは”天の川”をはさんで、離れ離れになってしまったのです。
仲の良かった二人は、今度は、離れ離れになってしまったことが悲しく、
仕事をすることが出来なくなりました。泣いてばかりの二人。
結局仕事をしないのならば…と、神様は二人に約束事をしたのです。
「きちんと働くのであれば、1年に1回、7月7日だけ会わせてあげよう」
こうして、二人は結婚する前のように、せっせと仕事に励むようになりました。
そして、1年に1回、7月7日だけは、二人仲良く過ごしたと言われています。
中国の乞巧奠(きこうでん)とは?
保育園・幼稚園の子どもには、少し難しいお話になりますが、現代に伝わる日本の七夕は、中国の「乞巧奠」(きこうでん)という風習が元になって生まれた習わしです。中国の乞巧奠(きこうでん)は、この七夕伝説に由来していて、「機織り(はたおり)の上手なおりひめのようになれるように」と祈る行事だったんだそうです。
だから、今の日本の七夕でも、短冊を飾り、お願い事をすることになっています。
「たなばたさま」の歌詞には、”五色の短冊”が出てきます。
この短冊は、赤・黄・緑・白・紫(元々は紫ではなく、黒)の色であり、それぞれ、書く願い事が異なります。
幼稚園や保育園では、園児に願い事を書いてもらうと思いますが、このとき、それぞれの色に合った願い事を書けるよう、保護者の方にも、色の由来を話してみると良いです。
ちなみに、
赤は「父母へのありがとうの気持ち」
黄は「友人関係」
緑は「自分自身の徳」
白は「義務や決まり事」
紫は「学業」
このように、色に合わせて、願い事をすると良いとされています。
意外と、知らない人も多いのではないでしょうか?
せっかくお願いをするのであれば、正しいお願いの仕方をした方がいいですもんね(^^)
以上が、幼稚園児や保育園児に七夕の由来を伝えるための、簡単なご紹介でした。
7月7日はまだ、梅雨だったりすることが多いです。今年は晴れてくれるといいですね(^^)
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