少しづつと少しずつはどっちが正解?ややこしい日本語!
日本語は時に
世界一美しくそして難しい言語
なんて言われることがありますよね(^^)?
まぁ、個人的に「美しい」かどうかは、人の感性に関わる部分なので色々あると思いますけど(^_^;)
でも、やっぱり「難しい」っていうのは多くの日本人が感じるのではないでしょうか?
いつも、無意識に文章にしているのに、たま〜に「あれ?どっちだっけ??」て思う言葉ありますよね(^_^;)
特に、最近は手書きよりもパソコンやスマホ・ケータイで文章を書くことが多いですし、「予測変換機能」なんていうのもかなり進化しているので、頭のなかから正しい文章を書く力が飛んでいってしまっているのかもしれません(汗)
今回は、「少しずつ」と「少しづつ」どちらが正しいのかについてです。
少しずつと少しづつ正しいのはどっち?
早速ですが、結論を(^_^;)「少しずつ」と「少しづつ」で正しいのは、
「少しずつ」
でした。
「そうなんだ。」と思えればいいんですけど、なんか違和感というか、ムズムズしませんか?
それもそのはずなんです。なぜなら・・・
正しいのは「少しずつ」だけど、「少しづつ」も間違いではないから。
なんということでしょう・・・(^_^;)
日本語ってこういうの結構多いんですよね(笑)
実は仮名遣いには、国として定めた文字の使い方の指針があり、文化庁のホームページなどで紹介されています。
この「ずつ」と「づつ」それに含まれているのですが・・・
昔は「少しづつ」が正しかったんです(^_^;)!
この「づつ」は、現在では「歴史的仮名遣い」という区分にされていますが、昭和21年までは「づつ」が正解だったんです。ですが、昭和21年に「日本語はややこしいから簡略化しなさい!」というアメリカの意向によって改定されたそうです(^_^;)
ちなみに、この時代アメリカのGHQという日本に駐在していた組織には「言語簡略化担当官」という職があったそうです。ハーバード大学を卒業したかなり優秀な人が担当していたそうですが、日本語が相当難しかったんでしょうかね(汗)
その後、この仮名遣いは40年間「づつ」は間違いであるとされていましたが、昭和61年にまた改定されて・・・
「正解は「ずつ」、でも「づつ」と書いても間違いではないよ!」ということになったんです。
これが、ややこしくなってしまった原因かもしれません(^_^;)
新聞や学校の教育は、この取り決めにのっとり「ずつ」を使っています。ですが、それ以外のところでは案外あいまいなようです。
もしかしたら「少しづつ」という仮名遣いを本やテレビのテロップなどで目にしていて、「ずつ」も「づつ」も頭のなかに刷り込まれていたのかっも知れませんね(汗)
迷った時に思い出す方法は?
さて、今わかっても「いざという時思い出せない」というのでは困ってしまいますよね(^_^;)ということで、「少しずつ」に迷った時の対処法をご紹介します!
基本は「ず」です。
実は、「づ」を使うのは限られた時だけなんです。
だから逆に、「づ」を使うときのルールを覚えておけば大丈夫というわけです(^^)
ということで「づ」はどんなとき使うのかをまとめました!
①二連語の場合
二連語とは、二つの意味を持つ言葉が合体している言葉です。例)
- みかづき(三日+月)
- たけづつ(竹+筒)
- たづな(手+綱)
- にいづま(新+妻)
- こころづくし(心+尽)
- てづくり(手+作)
- こづつみ(小+包)
- みちづれ(道+連れ)
このようにな感じです。漢字にしてみるとよくわかると思います。
「たづな」は「て」と「つな」が合体した言葉ですから、元々の「つな」に濁点をつけて「づな」と書くわけです!
困ったら、いったん頭の中で漢字になるか考えてみてください(^^)
②同音の連呼の場合
同音の連呼とは「言葉として成り立っているもの」と考えて下さい(^^)例)
- つづみ(鼓)
- つづら(葛籠)
- つづく(続)
- つづる(綴る)
これらは、何をどうやっても「ず」ではありません(汗)
「つづく」を「つずく」と書いてしまったら、間違いなんです。
同音の連呼による「づ」は、種類が少ないので覚えてしまいましょう!
最後に
以上、「少しずつ」と「少しづつ」はどちらが正しいのかについてでした。日本語は、本当に突き詰めていくと深みにハマってしまいます(汗)
今は「少しずつ」が正解、「少しづつ」でもOKというのが正式な決まりですが、日本語は時代とともに話し言葉も変化していますから、「少しづつ」が正解になる日が来るかもしれませんね(^_^;)
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タグ:少しずつとすこしづつ, 違い